2008年11月17日

「神々のWeb3.0」を読んだ

神々のWeb3.0」という本を読みました。
名前は大げさですが非常に内容は充実。

IT業界の今後について参考となる話題を網羅しており
今の僕に非常に参考になるないようでした。

神々のWeb3.0

「神々の」というタイトルが意味しているのは、
グーグルの創設者であるサーゲイ・ブリンとラリー・ペイジが
たった1つの検索アルゴリズムを発明しただけで「神」になりました。
ユーチューブを開発したチャド・ハーリーやスティーブ・チェンも同様。
ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブスもそう。

普通の人々がいつ「神」になるかわからないのがこのITの世界であり、
今平主任な人も神になる可能性があるという意味なのですヽ(´ー`)ノ

本の内容は7章構成で下記の通り。
第1章 誰も傷つかないコミュニケーション
第2章 メディアの構造変化とアテンション・エコノミー
第3章 私だけのラジオとテレビ放送局
第4章 「次世代検索エンジン」のグーグル打倒宣言
第5章 ソーシャル・グラフ
第6章 アンドロイドはモバイル・オープン化の夢を見るか?
第7章 メタバース

最後には
Web1.0はブロードキャスト型
Web2.0はネットワーク効果
Web3.0は人間関係の解析とカスタマイズ世界
とまとめています。
普段肌に感じてることとそう遠くない感じです。

本の中身と感想を少しだけ紹介。

●ブロードキャスト⇒ネットワークモデルについて

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など伝統的なメディアによる情報伝達は
ブロードキャストモデルと呼ばれていて、大衆に向かって放射状に
情報を発信する情報伝達手段。

そして大衆が受け取った情報はクチコミなどのネットワークモデルを
通じてさらに情報は広がっていきます。

その現実世界の情報伝達手段であったネットワークモデルが
インターネットなどを駆使したメディアとなりつつあり、
現実世界の人間関係がそのまま仮想空間に持ち込まれてます。
これがいわゆるWeb2.0状態ですね。

確かにSNSなどで構築される友人関係のつながりによって、
現実世界のクチコミさながらに日記通じて広がっていきます。

この状態になってくると最初のブロードキャストの部分の力が
相対的に弱くなってくるんですよね〜。

今後はそのネット上に構築された人間関係やデータを解析し、
情報が向こう側からやってくるような方向に向かうと思います。
僕は高度なレコメンドやコンシェルジュっぽいものを想像してます。

●音楽業界と放送業界について

音楽CDの低迷と言う話や、通信と放送の融合というような
話が良く聞かれましたが、音楽業界と放送業界は大きく
構造が変化していくと思います。

そもそも音楽をショップで売る行為や、
テレビで番組を放送している手段はいまだにWeb1.0に等しい。

音楽コンテンツも、動画コンテンツもインターネットの波に乗り
ユーザの手によって自由に流通するしくみがネットワークモデル。
その流れになるのは時間の問題です。

ノキアの携帯を買うと音楽がただ、マイスペースを利用すると音楽がただ、
iPodやiPhoneが壊れるまでユニバーサルの音楽をは無料で視聴できる。
今後はこういう動きが盛んみたいです。

ユーザにはコンテンツそのものを無料で広く利用させ、
大本のSNS業者などにライセンス販売するというビジネスモデルです。

また、今まではCDを売るためにコンサートをしていましたが、
逆にコンサートに来てもらうためのプロモーション道具と考えられています。
誰でも買えるようなデジタルコンテンツよりコンサートのような体験に
人はお金を払う傾向にあるとの事。

僕もそういう傾向が強いので非常に良く理解できます。

やがては映像ビジネスも同じようなライセンス化に向かい
SNS業者に作品群のライセンスを有料で提供し、
SNS利用者が無断投稿した作品に広告を載せて収入を得るようになると思います。

日本でも角川がYouTubeにコンテンツを提供し、
ユーザが複数のコンテンツを組み合わせて新しい創造作品を
作ることを認めるような傾向もあり今後に期待です。

●次世代検索エンジンについて

今後モバイルでの検索がますます重要になると思われます。
ユーザが今いる場所で必要な情報を入手出来れば便利ですよね。

自然言語と音声認識のモバイル検索の普及が鍵見たいですが、
本を読んでいても自然言語処理はどうもまだまだって感じでした。

音声認識の検索に期待したいですね。
ちょうどGoogleの音声認識アプリが発表されましたしね♪
まだダウンロードできませんが早く使いたいなあ。

あとは検索するという行為そのものの限界があげられます。
そもそも検索するのはユーザが何を欲しいかイメージできていて、
それに関係するキーワードで検索しているわけですからね。

ユーザがどういうものが欲しいかはっきりしてない段階では
そもそも検索エンジンは役にたちません。
ここを開拓するためにも、ユーザが何を欲しているのか
サービス側から提案してあげるようなレコメンドなどが必要なのでしょう。
僕もその方向でサービスを作りたいなあと思ってます。

●ソーシャルグラフ

フェイスブックはオープンプラットフォームにより
大手SNSのマイスペースを追い越しましたのですが、
マイクロソフトとグーグルがフェイスブックを奪い合いマイクロソフトが勝ちます。

ここでグーグルは手のひらを返したように3番手以下のSNSを集めて
オープンソーシャルを結成し、なんとフェイスブックを潰しにかかります。
グーグルこわーい( ̄□ ̄;)!!

オープンソーシャルにはマイスペースと日本のmixiも加わり
フェイスブックに対抗する一大勢力になってしまいます。
グーグルもSNSは重要と見てますからね。

フェイスブックが反撃のために始めたのがソーシャル広告。
これはクチコミの形で広告を浸透させる面白い広告なのですが、
プライバシー侵害を懸念されユーザから反発を受け失敗。
フェイスブック残念!
でもこのフェイスブックのやろうとしたことには非常に興味があります(-_☆)

さらにソーシャルグラフが盛り上がる中、
ポータルサイトも今後分解していくと考えられてます。

今後はSNSとウィジェットの組み合わせをユーザが自由に選択し、
必要な情報をわざわざ能動的に見に行くのではなく、
向こうから自分のサイトや端末にやってくるのが主流になると思われます。
どうなるBIGLOBE!?柔軟に対応していきましょう(-"-;)

やはり最初に言ったとおりコンテンツが向こうからやってくる時代ですな。

ソーシャルグラフの進化として見逃せない動きが
・オープンIDでSNSやブログを同一IDで利用
・フェイスブックはプロフィール情報をウェブのあらゆる場所で利用可能にし、
 ソーシャルグラフをウェブ空間全体に拡大しようとしている。
・グーグルは個人のブログやウェブサイトに簡単なコードを
 追加するとSNSの各種コミュニティを実装出来る機能を提供

うーんSNSがオープン化しつつ一つの大きな塊になっていく姿が見えます。
機能特化型SNSとか量産してる場合じゃないぞって感じかも。

●モバイルについて

次のビッグチャンスはモバイルインターネットですね。
グーグルが今アンドロイドという携帯用OSを開発し
携帯世界に力を入れています。

グーグルは好きなメーカーの好きな端末を買い、
端末はどのキャリアのモバイルサービスでも使える状況にし、
OSを更新したり、好きなアプリケーションを自由にウンロードして使う。
そんな状況を作ろうとしています。
モバイル界のWindowsを狙ってるって事です。

日本もキャリアが垂直統合型のビジネスモデルが飽和してきたので、
ドコモやKDDIもグーグルのアンドロイドを受け入れようとしています。
これを聞いてるだけでもモバイル業界は今から激変していく予感です。

日本のモバイルも2010年ごろにはオープン化され、
キャリアを変えても同じ携帯電話を利用できるSIMロックの解除と
通信方式の統一の統一が進もうとしています。

グーグルの提唱しているような方向に向かいそうですね。
携帯メーカーを選んで、通信キャリアを選んで、
様々な業者が提供する好きなサービスを利用できる感じでしょうね。

日本のケータイサービスはWeb1.0的なので、
もう少し無料で利用して広告が入ってくるだろうなあ。

●メタバース(仮想空間)について

セカンドライフは盛り上がっているとはいえませんが、
仮想空間に一石を投じたことは紛れもない事実。

mixiやフェイスブックのようなSNSはコミュニケーションの道具で、
ガイアオンラインやセカンドライフはコミュニケーションの場所。
また、SNSとメタバースはコミュニケーションの同期性の程度が違います。

今後はSNSが仮想世界の方向に進んでいくと思われます。
SNSで人間関係を構築しながら、ある程度同期生をもって
3D空間でコミュニケーションする方向に進んでるみたいです。

僕にはまだ仮想空間を必要なものとして受け入れられませんが、
そういうのが主流になっていくのかなあ。
本によるとSNSだけでなく、インターネット全体が3D化するらしいです。
ほんとかな?

まあ2Dに飽きたら3Dってのが世の常ですけどね。
なんと映画もセンター・オブ・ジ・アースみたいな3D映画が
ほんとに上映されてるし。

実際にアメリカの主要SNSでは
2008年夏頃から3D画像空間の機能が導入されています。
フェイスブックにはビバティというのが導入され
マイスペース、YouTubeでもビバティが使えるようになる見通し。

グーグルは2008年7月にライブリーを開始している。
これは僕も利用してみました。
アメリカの人と片言で話してみましたがまだまだでした。

今ある3D化には疑問を感じる部分があるのですが、
僕だったらこうしたいというのが浮かびそうな気もしてるので、
ここは新しいサービスを作るうえで何か出来そうな領域でもありますね。

------
言いたいことめっちゃ端折っても長くなってしまいましたが、
まあこの本とにかく面白いので是非読んでみて下さいな。

ジャケットも帯びもない簡易包装で紙は再生紙。
380ページぐらいある厚い本ですがたったの1000円。
めちゃお買い得ですヽ(´ー`)ノ

神々の「Web3.0」 (Kobunsha Paperbacks 125)
小林雅一
光文社
売り上げランキング: 10272
おすすめ度の平均: 4.0
3 ■ Web3.0は大風呂敷拡げ過ぎ(^^)  Web2.1の業界動向がよく分かります
5 Web3.0 のビジネスモデル

posted by ヒロ at 23:34 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) |
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

NTCIR-7 Meeting, Dec 16-19, など、 NIIからの告知
Excerpt: わたくしも何か発表をする予定になっていたと思います。 神門先生の告知です。 第7回NTCIRワークショップ(NTCIR-7)成果報告会の参加案内をお送りします。 情報アクセス技術に関..
Weblog: 研究開発
Tracked: 2008-12-05 10:40
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。